今井雅宏 無料コラム
2025.3.29 更新
*前日予想と違って、不定期だがほぼ毎週出走馬確定前に行っているMの次週重賞データ分析コーナー。
前週のデータ分析を回顧し、当週の重賞を過去数年にわたってデータ分析しています。
出走馬確定前に分析しているので、今回の出走馬ではなく、あくまで近年の連対馬、人気で凡走した馬のステップを解析し、そのレースの質(特徴)を読み解くと同時に、Mにおけるデータ分析手法の実践を通し、その習得を目指したコーナーになります。
新たに編集S君の予想と、それに対する今井氏のワンポイントアドバイスコーナーが付いて、重賞分析がさらに使いやすく、増量パワーアップ!
2025.3.29 更新
高松宮記念データ分析
編;いよいよ今週は因縁の高松宮記念ですよ~(笑)。その前に回顧ですが、今週の重賞は土曜の方でした。フラワーCで予想上位3頭が順番通りの入線で、3連単196倍の万馬券を1点目的中で、もちろん馬単とか全ての馬券種が本線1点目での的中ですね。本命の単勝14.4倍も美味しかったです。
今;これは馬体重、馬場共に問題無かった上に勝負レースに選んだ方の重賞だからね。こういうレースで勝負するに限るという結末だった。
編;それで今回みたいに人気のない馬が中心のときが、やっぱり期待値高いので勝負ということでしたよね。
今;ただ日曜が面白いレースがなくてしょぼいのしか当たらなかったから、今週は日曜にもしっかり高配当を当てたいところだね。
編;日曜は以前話していたパターンで、準勝負レースに6.5点がなかったので、いまいちのラインナップなのかなと思いました。それにしても、とにかく絞って買うということでしたね。これでここ4週で、3点目以内の万馬券的中は4レース目、2週前に219倍を1点目で当ててるので、本線1点目での200倍近辺的中も2レース目になりました。
今;どの万馬券も馬体重、馬場の問題無いレースだったからね。そういうレース以外で絞って買っても意味ないから、馬体重や馬場が怪しいときは、単勝爆弾や対抗から流したりとか、ある程度工夫していかないとだよ。
編;他の重賞は本命に馬体重が怪しいのが多かったですもんね。ファルコンSは6キロ減で連対時最低体重を大幅に下回りましたし、愛知杯のイフェイオンも間隔開けて大幅減でした。「入れ込み注意」で入れ込んでましたから、やっぱりそれが不味かったですか?
今;ファルコンSは馬体重で走る前にほぼアウトだよね。愛知杯はいつも入れ込む馬で同じくらいだったけど、6キロ減ということはパドックの前、輸送の段階で相当入れ込んで消耗していた可能性が高い。両レース共、テンションが上がりやすい馬の大幅馬体減りだから、精神コントロール的に厳しくなったね。
編;こういうときはやっぱり対抗からが良いですか?結局、10番人気だった勝ち馬ワイドラトゥールも買い目に入ってましたし、3着以内の3頭とも予想で取りあげてた馬でした。
今;ただ対抗も8キロ減で、しかも1番人気だったからね。少なくとも単勝期待値は、当日相当低くなったよ。加えて2番人気は元々全く評価無しの切り捨て予想だから、人気馬が当日全て危なくなったということは展開に嵌まった馬が勝つパターンなわけで、単勝爆弾の方が良いんじゃないかな。ただ本命対抗が共に危ない場合は、やっても遊び程度が無難ではあるよ。人気薄で配当がかなり美味しければ、ある程度体重は目を瞑っても良いけど。
編;万馬券1点目的中のフラワーCですが、レーゼドラマは大幅短縮の先行馬で、揉まれるリスクは気になりませんでした?
今;外目の枠だからね。ペースが上がればばらけるから、外差しで間に合うんで特に気にならないよ。思ったよりペースダウンして、2番手でも揉まれずスムーズでちょうど良かったけどね。道中の速報ラップを見たときは、「え、このメンバーでこんなラップ?ああ、勝ったな」って安心したよ。あれだけ先行馬がいても、あんなペースで先行出来ちゃうわけだから、関東の若手がだらしないというか、こういうのを見ると先行馬をそのまま狙った方が良いって話になっちゃうよね~。体力とパワーが十分ある馬の短縮だから、自分の競馬が出来ればあとは楽だったよ。パラディレーヌは内枠でちょっと危なかったけど、他に買いたい馬もいなかったから対抗だった。中途半端に乗らずに後方からメリハリ付けて乗ったぶん、上手く2着に来たね。内枠の好位で揉まれたらリスクが高かったけど。
編;馬単は1点目的中でなく2点目になっちゃいますが、3着馬が2着の方が馬単96倍2点目で、配当的には美味しかったですよね。
今;結局、競馬は同じ位置なら位置取りショックのある方が先着する可能性が高いということだったね。特に中山みたいなS質の強めなレース質だと。
編;阪神大賞典はだいたい読めてたレースでした?対抗が勝って、レースのポイントで取りあげた4頭中2頭で決まって馬単78倍でした。予想上位5頭中3頭が3着以内独占で、3連複も170倍でしたが。
今;連対する権利のある馬はだいたい分かってたレースだけど、本命がいなくなったからね~。これは1番人気が危ないレースだったし、ゴールデンスナップも危ないから、残りの馬での組み合わせだけ、というレースだったけど。
編;1番人気のショウナンラプンタが6番手評価、ゴールデンスナップも9番手評価でしたもんね。
今;ショウナンラプンタはストレス時のキズナの内枠だから、単純に危ないよね。左回りの方が得意だし。ゴールデンスナップは3000m続きで鮮度も昨年より落ちるから、昨年以上の確率は相当低いよね。で、ヴェローチェエラだけど、リアルスティールで硬くはなりやすいんだよね。それが重賞初挑戦の後でどっちに転ぶのかの賭けだったけど、その賭けに負けた。川田の2週連続追い切りが不味かったということだったかな。そのリスクを考えると、対抗のサンライズアースからが、M的にも素直に正解だったよね。僕の本命の選択ミスだよ。先週の池添のこともあってほとんど分かってたレースなのに、レースへの解像度が最後の詰めの瞬間に歪んだ。なんとも申し訳なかったね。
編;ところで、こういうときのレイデオロって、やっぱり走りますか?先週も横山典の延長レイデオロ本命でしたよね?
今;徐々にリズムを上げていって、ブレーキを掛けない競馬ね。ただ最終のダートのレイデオロは走らなかった。あのタイミングでも、ダートは駄目ということで、それも含めて今後はレイデオロを取捨していかないと。
編;それでは高松宮記念のデータ分析ですね。高松宮記念といえば、20年の本命クリノガウディーの1着入線失格が、なんと言っても思い出されますよね~。単勝64倍を剥奪されてしまいましたから。
今;今年も週末の天候が今のところ微妙みたいだから、あのときみたいに最後まで予報を注視して、それでいて失格しそうにない穴馬を探していこうか(笑)。
編;ではまず昨年ですが、香港S8着後の6番人気マッドクールが勝ちました。
今;香港S5着以下は、5頭中2頭が3着以内だよ。2走前はスプリンターズS連対で、このタイプだと3頭中2頭が来ている。3走前はCBC賞で、3走前が7月以前は3頭中2頭が来ている。リズムは悪くないんだけど疲労は少ないみたいなのが有利になってるね。あと道悪の年は4頭中2頭が来ている。海外帰りは体調とか、その馬固有の問題も大きくなってくるけどね。
編;2着ナムラクレアは京都牝馬S連対馬で、3着は外国馬だったので前年にいきましょう。
(続く)
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